Home | SiteMap 

HOME > 旧福嶋屋土蔵土壁修復 作業報告 

塗り壁隊切抜き詳細

発行日時
2018-2-15 15:24
見出し
旧福嶋屋土蔵土壁修復 作業報告 
リンクURL
http://blog.livedoor.jp/nurikabetai2/archives/52062895.html 旧福嶋屋土蔵土壁修復 作業報告 への外部リンク
記事詳細
  塗り壁隊は行く! 作業報告

   『甲州勝沼・ “ぼろくら” こと旧福嶋屋土蔵の
              土壁修復 作業  作業報告 』 

『“ぼろくら”こと旧福嶋屋土蔵 』 の2017年に行った土壁修復作業報告です。
塗り壁隊オープン事務局便り3回の報告に作業概要を加えました。

作業概要
期間 2017年6月11日 〜 11月20日
作業日数 24日
作業回数  16回
参加者延人数 153人 子供17人
塗り面積 160
材料 
荒土 1ton
山土 2ton
砂 6ton
生石灰   20Kg *10袋
水ガラス 1斗缶*4缶
貝灰石灰  20Kg*2袋

建物名称 旧福嶋屋土蔵 明治27年築
規模  3階建て土蔵 5間*3間平面
所在地 山梨県甲州市勝沼町勝沼
工事名 耐震補強工事の内、つちかべ補強工事
施工会社 乙黒   (つちかべ塗りは自力工事)
つちかべオーナー 特定非営利活動法人 旧福嶋屋土蔵を守る会

作業経過

 初夏、梅雨に入る寸前の6月11日、土田んぼづくりから作業は始まった。
建物は明治27年に造られた3階建て土蔵。名称は旧福嶋屋土蔵、別称ボロクラ。
 旧甲州街道の勝沼宿の中に建つ3階建て土蔵は周囲を圧巻するボリュームで立っている。
しかし、長年の風雨と火事でしっくいははがれ落ちてまだらになり、
土壁はかなりの部分が脱落し、壁にぽっかり穴が開いている。
露出した柱は火事にあって表面が炭化し往年の雄姿は見る影もない。

 つちかべ修復工事は耐震補強工事の一環としているが、
限られた予算では左官に頼む訳にいかず、
やむなく自力工事、塗り壁隊作業として取り組むことにした。
現状の土壁のうち、脱落したり脱落しかかっている荒壁は除去し新しい下地に荒壁を塗る、
その他は中塗り土をケレン又は除去し、すべての壁をつちしっくいを塗って仕上げる
という方針を立てた。
 作業は土田んぼづくりから始める、
竹小舞の下地づくりが進むのを待ちつつ7月中旬に傷んだ凹地の荒壁塗りから取りかかる。
竹小舞工事がほぼ終わった8月19.20の2日間、ようやく竹小舞に荒土を塗る作業をした。
2日間でバケツ120杯、約1トンの荒土を塗った。

 9月中旬迄、荒壁づくり、その後つちしっくい塗りに移った。
9月は毎週末計7日間作業、いろいろ試行錯誤しながら下地調整、練り、塗り、
仕上げの要領をつかんでいく。
9月末作業が遅々として進まないのを見かね、施工会社乙黒の社長と現場監督が作業に加わる。
素人が現場に入って作業するので乙黒の社長と現場監督にいろいろ迷惑と心配をかけたが
、無理を許容して頂いた。
 いつの間にか秋に入り10月7日、勝沼ぶどう祭り。
土蔵が面している通りは人通りが多く、昼からはパレードが通る。
夕方近く消防車がサイレンを鳴らしてあたりを走り回る。
こちらは脇目もふらずにつちしっくいを塗っている。

 10月になって作業メンバーもオーナーの小池夫妻も作業疲れがでてきた。
台風もあって2日間連続作業はできるだけ避け、週末1日だけの作業とした。
 中旬、あまりの作業の多さに不安になり、金沢の左官イスルギの重鎮、中村氏に連絡を取る。
中村氏は直ぐに飛んできて翌週2日間、作業に加わる。
小雨の降るなか、足場に上がってのつちかべ塗り作業を指導していただく。
不安と自信の無いなかで作業を進めていたので、本当に心強い助力をもらう、感謝。

 10月下旬、ようやく最後の東側の壁に手が掛かる、
軒先の屋根瓦下につちしっくいを詰める段取りも同時にする、毎週末の作業が続く。
 11月3,4日は久し振りに塗り壁隊のメンバーがそろって参加、にぎやかになる。
この間、参加メンバーが少ないのでいささか寂しかった。
土壁作業では扱う土が重いので人手が多いと助かる、人手が多くいっきに作業はかどる。
11月20日、ようやく作業最終日、なかなか手をつけられなかった
塗りごめのハンチ部を薄塗りで仕上げる。午後、現場の撤収と片付けをする。
初夏から秋まで6ヶ月に及ぶ作業はひとまず無事終了した。


 本来であれば専門の左官と協力して行う土蔵つちかべ修復作業だが、
今回は限られた予算の中でやむなく塗り壁隊作業として行なった。
つちしっくい塗りは昔から行われている工法だが今の時代、
この工法が断ち切れてしまった感がある。
塗り壁の工法として、つちしっくい塗りは今後に伝えられるべき優れた左官工法である。
つちかべと共になんとか後世に残せるよう願う。

 オーナーの特定非営利活動法人 旧福嶋屋土蔵を守る会の代表である
小池さん家族は最後まで挫けずよく頑張りました、ご苦労さま。
毎回作業をフォローしてくれた同会の吉田さんありがとうございました。
DSCF1400
自由設計

アトリエへん1級建築士事務所は体に優しい住宅設計を行っています。
>>これからの住まい

  • 体に安全な住まい
  • 健康に暮せる住まい
  • 自然素材にこだわる
  • 石灰クリームと土しっくいを多用する
ブログ カレンダー
« « 2018 5月 » »
29 30 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 1 2
エントリ
塗り壁隊新着